ニューヨークの飲食にまつわる思い出(1999年)

twitter.comで「ニューヨークのピアノバーが閉店していく」という投稿が流れてきて、1999年に出張していた時のことを思い出したので書いてみます。

1999年、半年ほど米国ニューヨーク州のマンハッタンに出張していました。同僚からピアノバーなる場所に頻繁に誘われて、いつも断っていました。彼いわく「ピアノはあったり無かったりするが、女性とお話しできて、お酒が飲める楽しい場所」とのこと。日本からの出張者が何人も来ていて毎回、皆さん100〜200ドルを支払っていたようです。海外出張手当が毎日50ドル支給されてましたし、アパート代は会社持ちでしたから、毎週通っても余裕で支払えますね。

ただ、当時の地下鉄やバスの運賃が1.25ドル位だったんですよね。始発から終点まで乗っても1.25ドル。バスはトランスファーチケットをもらえば、別路線に乗り換えることもできました。街中をうろうろと出歩くことが好きだったので、地下鉄やバスに乗ったり、散歩して個人経営の食品店でお菓子を買ったりしてました。そんなスタイルが好きなので、一晩で100ドルを超えるお金をお酒に払う、熱心に誘ってくる同僚が理解できませんでした。

出張時のアパート330 E 49th St, New York, NY でした。近くに「うさぎ」というお店があって、和服を着た日本人女性が出入りしているのを見かけたことは憶えています。彼らはそこに通っていたようです。

価値観、趣味・嗜好は人それぞれですが、自分はお酒よりも旅行にお金を使いたいですねぇ。

出張組でカラオケにも行きました。いや、カラオケ店ではなく日本食居酒屋ですね。座敷スタイルで真ん中にカラオケ装置があって、客が勝手に歌うスタイルでした。隣のテーブルのアメリカ人グループが、こちらが日本人だと分かると、わざと聞かせるように日本アニメの「デビルマン」「ガッチャマン」を日本語で歌っていました。すると一緒に行った出張組の先輩社員が、「よし、アメリカの歌を歌うぞ!」と英語で歌って、掛け合いの歌合戦みたいになっていました。とっても、盛り上がりました!

皆で連れ立って大勢で居酒屋に行ったり、日本食店に行ったりしたとき、食事代を払ったことがありませんでしたね、そういえば。大体は部長や取締役がクレジットカードで払っていたので、会社の経費で落としていたのだと思います。

また、畳敷きの個室があるお高い日本食屋で食事をしたとき、チップが少ないと中居さんからクレームが来たことがありました。20人くらいで飲み食いしたので、食事代は10万円を超えていたはずです。お酒も出たので、20万円近かったかもしれません。新人社員がチップ欄を書くときに桁を間違えたのか、非常に少ない金額を書いたようです。中居さんも日本人で「チップが少なすぎる。私たちにも生活があるので、もう少しチップをくれ。」と要求してきました。それが「客の非常識を強く指摘する」という口調だったので、こちらの取締役が怒ってしまい、訂正せずにそのまま支払いました。確かに少なすぎるチップでしたが、チップをもっとくれと要求することがあるんだ、と皆で驚いたことを覚えています。

まとめもオチも無い記事になってしまいましたが、ちょっと思い出したので書いてみました。



Updated: 2020年2月22日 — 4:42 PM