謎の利用ルールを見たことがない、交通機関の話です。

これまでの旅行はたいした経験数ではありませんが、外国で利用方法が理解できない交通機関には出会ったことがありません。運賃は通貨で決済して、交通機関の利用ルールはどこの国でも大体同じ、それは不思議ですがとても有難いとも思います。
なぜ、文化や歴史、成り立ちが異なる国でも、通貨で運賃を支払うのでしょうか? そして、公共交通機関の利用方法に大きな違いが無いのはなぜでしょう?
国を繋ぐ空路で、各国の利用ルールが統一されているのは分かります。手荷物を検査したり、入出国審査があったり、パスポートが必要だったりといった、移動に関する諸々のルールです。また、空港の設備もそうですし、飛行機もそうです。同じにしないと他国との行き来が不便になって、経済的にも不利になるでしょうから。

しかし、国の中で閉じている交通機関もまた、理解し難い不可解なルールというものに遭遇したことがありません。ジャンケンで勝たないと乗れないバスとか、占いで行き先が変わる電車とか、積んだ徳で席のグレードが変わる飛行機とか。そのような、外から来た人が利用しづらくなるようなルールには出会ってません。日本の交通機関もバス運賃が乗車時払い/降車時払いの違いはありますが、逆に言えばそれくらいしか相違点がなく、日本中のバスは統一された利用ルールで走っているわけです。例えば、降車する停留所をバス会社固有の指文字で運転手に伝える、またはテレパシーで伝える、そんなバスは聞いたことも見たこともありません。

そして、運賃の支払いも通貨(紙幣や硬貨)またはクレジットカード決済です。石や貝殻のお金であったり、証文や魔術といった支払い方法には出会ったことがありません。

利用ルールも運賃支払いも、国の中で閉じている交通機関なら、超ローカルなルールの可能性もあるはずです。普段の利用者だけが理解していればいいのですから。
先に交通システムを構築した国を真似る、または先行した国の交通システムや車両・設備を導入する、そういった方法をとっていくことで、結果的には統一された利用ルールになっているのだろうなとは思います。そのほうが低いコストで導入できるからです。また、交通機関が当初は独自ルールで運行されていても、周囲との交流が発生して同じ利用ルールにした方が便利で利用者が増えて利益が取れると考えたからかもしれません。ただ、物理的な構造については、どこの国であっても人間が利用者ですからそのために似てくるとも考えられます。
「何だこのルールは、理解できない!」そんな交通機関に出会ったら最初は戸惑うでしょうけど、その経験を後から振り返ったら楽しい記憶になるでしょうね。旅行者としては、たまには不可解な利用ルールに出会ってみたいとも思います。
