道路横断に必要なのは信号ではなく勇気です。

◾️道路横断の心得
基本的に車の進行を整理する信号機はありません。
といってもゼロではなくて、何ヶ所か信号機と横断歩道のある交差点もあります。ですが道路横断の基本は、車列の見極め、そして勇気と決断です。

道路横断の手順
(1) 車やスクーターの流れを見て、切れ目を探ります。
(2) 切れ目が来たら、車に顔を向け車道に踏み出します。
(3) 車の流れを見ながら車道を横断します。
(4) 走ってはいけません。止まってもいけません。常に同じ歩行速度で歩きます。
(5) 車やバイクは避けてくれます。または止まってくれます。クラクション鳴らされても無視して同じ速度で歩きます。慌てて走ると、他車線を走る車に轢かれる可能性があります。
同じ速度で歩くのは、車やスクーターにこちらの挙動を予測させて対処しやすくするためです。そうすることで避けてくれます。
一番良いテクニックは、「地元の人と一緒に歩く」なのだと思います。1メートル以内の距離を保ち、友達かのように歩くのがベストと思われます。
時々、地元のオジサンがジェスチャーで「渡るぞ、着いて来い」といった感じに先導してくれます。不慣れな観光客の我々は、それに有り難く甘えると無事に渡れます。
◾️スクーターは3人乗れます
ニャチャン市街でのヘルメット装着率は高いです。でも、カムラン空港に行く郊外の道では、ノーヘル率が一気に上がります。

そして、二人乗りは当たり前、三人乗りも当たり前です。
見ていて一番怖かったのは、生後数ヶ月の乳飲子を抱いた母親を乗せた三人乗りです。多分、運転手はお父さんで3人家族なのでしょう。もちろん、ノーヘルです。
たぶん、ベトナムの車両で一番強いのはスクーターです。交差点だろうが何処だろうが、クラクションを鳴らしながら合流したり、車列を横切ったりしています。
◾️Grab一択
歩く以外の移動手段で、観光客が選択できるのはGrabだけです。

鉄道はありません。正確にはあるのですが、郊外に行ってしまうため、街の中を移動するには使えません。東京都区内のように何処にいても数分歩けば駅がある、そんな環境ではありませんでした。
路線バスもあるようなのですが、全く見かけませんでした。バス停らしき標識を見かけたことはありますが、バスは見てません。日本の路線バスと形態が違っていたら、完全に見落としています。
タクシーはありますが、料金を誤魔化すなどのあまり良い話しを聞かないので、使いませんでした。面倒なことには巻き込まれたくありません。
そう考えると、移動手段は徒歩とGrabだけになります。
とは言ってもニャチャンは大きな街ではないので、中心部だけなら徒歩移動は苦にならないと思います。ただし、暑い日中は除いて。
◾️空港と街の移動
これもGrabが良いのではないかと思います。空港では正規タクシーなのか、白タクなのか分かりませんが、やたらと声を掛けてきます。メーター料金でちゃんと請求してくれるという話しを聞いたことがありません。まあ、ちゃんとメーター回した料金を支払う人もいるのでしょうが、その場合は話のネタとして面白くないから語る人が少ないのでしょうけれど、それにしても良くない話が多過ぎます。
Grabは配車時に運賃が決まります。そして、登録したクレジットカードで自動精算されます。運転手とお金のやり取りがありません。これも現金を出さなくて済むため、安心できる点です。
なので、自分も空港との往復はGrabを呼びました。ものの数分で車両が決まって、数分でやって来ます。空港と市街地の約40kmを350kVND(2,000円)程度で走ってくれますから、呼ばない理由がありません。
