2025/08/23 ニャチャン(2.ハノイ=カムラン=ニャチャン市内)

ハノイ空港からベトナム国内線に乗って、カムラン空港へ移動します。

ここからはベトナム時間です。

日本で導入しておいたeSIMをオンにすると、ものの数秒でベトナム(Vinaphone)の回線を使えるようになりました。早速、SMSに国際電話の割引キャンペーン案内が届きました。

カムラン空港行きの国内線は15:10発予定です。ここは国内線ターミナルですから、国内線ターミナルまで無料バスに乗る予定です。

■12:50 降機

入国審査(Immigration)に行く途中にベトナム航空の人がいて、カムラン行き航空券を見せると、乗り継ぎ便搭乗と分かるよう「TRANSIT」のシールを胸に貼ってくれました。これを目印にして、ベトナム航空のサービスがあるようです。

入国審査は大混雑してます。ただ、奥の方に行くと、やや短い列をみつけたのでそこに並びました。係官は他のブースの同僚や、通り過ぎる仲間とお喋りしていて完全に片手間です。こちらからXin ciao、Xin cam onと挨拶しても仲間とのお喋りに夢中で、こちらを見たのはパスボート顔写真と同じかチラ見した時だけでした。入国を希望する外国人に対して質問は一切なしです。仕事か観光か、何泊するのか、どこに泊まるのか、観光はどこに行くのか、などなど。そういえば、2025年1月のバンコクでも同じく質問無しでスルー入国、2019年12月の台北でも盲印(めくらいん)のように入国許可スタンプが押されました。アジア圏は緩いんでしょうか?

スーツケースをターンテーブルから受け取り、税関を見ると「Declare / Not Declare」と申告有無で通る場所が異なっていました。申告するものは無いので Not Declare を通ろうとしたら、ベトナム航空の人がこっちこっちと手招きして、TRANSITシールの一団を引き連れ、税関をスルーして制限エリアを出てしまいました。

あれ!? 申告無しでもX線検査機を通すような感じだったけれどスルーしていいのか?

そう思ったのも束の間、今度は国内線へスーツケースを乗せる係の人に渡せとのこと。確かに、前の人たちは彼にスーツケースを渡していました。それに倣って渡すと、カバンに貼られた札を見て行き先空港を確認して仕分けしているようです。

TRANSITシールによるサポートはここまでのようです。

■タクシーで国内線ターミナルへ

建物を出ると、日陰だからなのか熱気が襲ってくるような感じはしませんね。東京よりはまだマシなのかもしれません。

さて、ここで国内線ターミナルへの無料バスに乗るのですが、緑の連絡バスは目の前で出発してしまいました。ベトナム航空の制服を着ていないオジサンが、胸のTRANSITシールを見て、君たちここに座って待てと案内していました。こちらの国内線航空券を見ると、あなたはバスを待っていたら乗り遅れるからタクシーにしろと言ってきました。

少々、うさん臭く、ぼったくりタクシー手配師なのか? などと考えましたが、その時点で14時に近く、そしてカムラン空港行きは15:10発です。確かターミナル間の無料バスは30分毎だったはず、ぼったくりタクシーでも飛行機に乗り遅れるよりはマシだと考えて、オジサンの提案に乗りました。

目の前にあった両替所で 10,000JPY が 1,690,000VND になりました。レートは 5.92JPY / 1,000VND です。想定していたよりレートは良かったですね。

ただ、白タクでしたよ。400kNVDでしたから、ぼったくり偽物タクシーでしたね。400kVNDは日本円にすると2,400円ほどです。日本のタクシーでも1,000円程度の距離なのに、2,400円は物価から考えたら7,000円に相当すると考えてもいい高額料金です。でもバンバン飛ばしてくれたし、乗り遅れなかったからまあ結果オーライです。

■14:00 ハノイ空港 国内線ターミナル

さて、ベトナム航空のカウンターを探すかと思いましたが、よく考えたら「ハノイ=カムラン空港」の航空券は成田で発券済みで手元にあります。この航空券とパスポートを持って、また保安検査を受けました。

そして、まずは大切な搭乗口の確認をしました。

そういえば、トイレのマークは日本もベトナムも同じで有り難いです。このピクトグラムは、1964年の東京オリンピックで考案されたものですよね。それ以前はどうしていたんでしょう?

■14:30 搭乗開始

搭乗が始まりました。国際線ターミナルで待っていたら、ターミナル間バスに乗る時間です。飛行機は15:10出発ですが、実際はその15分前にゲートが閉められます。バスだったらギリギリでしたね。ぼったくり白タクの400kVNDは高かったけど、まあカムラン行きに乗れないよりは良かったと思います。

いや、問題はそこでは無いですね。国際線から国内線への乗換が2時間というのは、ベトナム航空のホームページで表示された中で選択したものだったんですよ。乗り継ぎできるとベトナム航空が言ってるんだから大丈夫だろうと思って買いましたが、やめておけば良かったです。また来ることがあるなら、その時は3時間以上の余裕がある便を選ぶか、いっそのことハノイで一泊することを考えます。

機材はエアバス321でした。そして、この写真を撮っている時刻は14:50で、出発20分前です。

そして、下の貨物室からは、犬の鳴き声がしばらく聞こえていました。

結構な混み具合でした。

まあまあ、膝が当たりそうになるのは仕方ないです。

国内線の機材は個別の液晶モニターはありません。ただ、座席テーブルにQRコードが貼ってあって、機内wi-fiで楽しめるコンテンツにアクセスできました。飛行中のルートも表示されますから、それとリンクさせて外の景色を見て楽しみます。

15:20 ハノイ空港を離陸しました。

離陸して30分ほどで、オヤツが出てきました。クラッカーやピーナッツではなく、ちゃんとしたオヤツです。
・牛乳  :砂糖が入っているのかと思うくらいに甘い。
・コーヒー:サラッと飲める美味しさ。
・マンゴー胡桃ケーキ :しっとりして柔らかく甘さ控えめ。コーヒー用にもらったスプーンで食べました。

国内線エコノミー席で、こんなにしっかりとしたオヤツが出てくるのは初めての経験です。しかし、甘い牛乳、甘いケーキ、砂糖いれたコーヒーと、全部が甘くなってしまい失敗しました。コーヒーには砂糖を入れなければ良かった。

このオヤツを渡してくれたCAは笑顔で接客してくれました。ご経験の多そうなCAでしたから余裕があったのかもしれませんね。そういえば、国際線のCAはお若い方ばかりでした。

乗客の中で日本人と分かったのは、1組のカップルだけです。

それにしても子供が多くて、赤ん坊は10人は乗っているようだし、小学生以下もさらに10人はいそうです。子供向けビデオなのか、ゲームなのか、とにかく飽きさせないようなものを音を出して見せています。そして泣く赤ん坊と、それに連動して泣く赤ん坊、そして呼応して合唱するように泣く赤ん坊。ベトナムは平均年齢が若いですし、子供も多いんでしょう、機内はずっと賑やかでした。

座席指定をするときに、赤ん坊が座る席をマークで表示してくれる会社があるので、寝たい時は避けることもあります。でも、それをこの飛行機でやったら乗れないですね。避けられないですよたぶん。まあ、赤ん坊は泣くことが仕事ですから、大人は許容してあげるしかないです。

そうして16時過ぎにダナン上空を通過しました。ダナンは確かビーチリゾートの街です。そして、この街は日本人が多くいるそうで、日本から直行便もあります。機会があればダナンにも行ってみたいですね。

16:40頃、ニャチャンの沖を通過しました。右真ん中で弧を描くような海岸線がニャチャンの街で、その下の大きな島がVinpearl島というリゾート・アイランドです。ホテル、遊園地、動物園があるらしいです。

ニャチャンの街から奥の山にかけて、霧のようなもので覆われています。湿度が高いのかもしれません。

■17:00 カムラン空港

国内線もほぼ定刻運行されてました。

スーツケースも無事にピックアップしたし、さてGrabを捕まえてニャチャン市内のホテルに向かいましょう!

Grabの配車を頼もうと現在地のピンを地図に立てるのですが、「配車できない地域です」という表示が出てしまいます。あれ!? 旅行系の動画やプログでは、空港から市内までGrabで移動できて楽だし、安いし、とっても良かったとの情報しかありません。たぶん、空港ターミナルでピックアップしてもらってるのだと思います。

Grabの案内でも、「国内線ターミナルのベトナム航空カウンター近くの出口」と写真表示されています。ですが、そこも現在地ピンを立てられません。よくよく見てみると、空港の敷地内は薄く色が付いていてピン禁止エリアのようです。悩んでも仕方ない、空港敷地外はOKだからそこまで歩きます!

スーツケースを持っていると、タクシーが営業をしてきてウルサイです。やぁ、ニャチャンか? 300でどうだ? 250でもいいぞ? そんな感じに話しかけてきて、しばらく付いてきます。それを振り切っても新手がやってきます。空港のゲート付近では、空港外に出る車(白タク)が乗せあげるよと声を掛けてきます。それら全部に、Grabを呼んだから!と返答してひたすら空港外に歩きました。

ベトナム国旗が立つ国内線ターミナルを見ながら敷地外を目指します。あそこでピックアップしてくれれば、こんな暑い中を歩かなくていいのに……

だだっ広い空き地の横を通りぬけ、

空港外の道路まで出てきました。5〜10分は歩きました。

歩きながらピックアップポイントをここに指定しました。そして、ドライバーに来ている服の色をチャットで連絡すると、「OK、すぐ行きます」と返信がきました。

Grabには個人が登録していて、タクシーのような運送サービスを提供してくれます。スマホのアプリで配車依頼して、料金はアプリに登録したクレジットカードで配車確定時に決済します。今回、ニャチャン市内までは364kVNDでした。空港にいたタクシーの方が安い300kVNDを提示してきましたが、信用ならないそうですし、白タクかもしれないですし。

日本だと営業許可を受けているタクシーの信頼性は非常に高いですが、ここベトナムではGrabに登録された個人の方が信頼性が高いという逆の状態です。との情報を見聞きしているため、ベトナムではGrabしか選択しません。

■17:40 Grab乗車しました

空港に到着してからGrabに乗るまで、40分もかかってしまいました。やってきたのは普通の個人の車でした。予想していたとはいえ、本当に個人の車です。車内には私物があるから家族での移動などにも使っているのでしょう。いや、そっちが本来の使い方で、Grabは小遣い稼ぎなのかもしれません。

ちょっと涼しさが若干足りないですが、信号にも捕まらずにドンドンと走ってくれました。と思ったら、信号機が無いようです。そして、交差点にも信号が無くて、横から車やスクーターが割り込んできて、合流と交差がぐちゃぐちゃです。でも、皆さんとても慣れていて上手で、ぶつからないんですよ。

しかし、スクーターに乗っている方を見るのは怖かったです。ヘルメットの装着率が5〜6割くらいで、転んだ時のことを思うとヒヤヒヤします。3人乗りは沢山いました。生後数ヶ月の乳飲子を抱えて後部シートに乗る母親もいましたね。(これも3人乗り)

カムラン空港からニャチャンの市街地まで35kmほどありますが、信号機は5つも無かったように思います。信号機が無いと聞いてはいましたが、ここまで本当に無い街だとは思いませんでした。

ただ、最後に残念なことがあって、運転している方がホテル到着の直前に「WhatsAppで呼んでくれれば、空港までの帰りは250でいいよ。」と営業をかけてきました。WhatsAppは使ってないと断りましたが、それだと空港にいた白タクと同じですからね。

Updated: 2025年9月4日 — 7:46 PM