2021/03/21-24 沖縄 (8.補足-2 ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート)

時系列では書きづらいことの中で、特にANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートのことについて書きます。

宿泊料が高いクラブルームに宿泊したのは、クラブラウンジが使えることが大きな理由でした。そのクラブラウンジやホテル設備、客室について書いていきます。

■クラブラウンジの内装

入り口近くは明るい白基調、緩く区切られた奥は落ち着いた木目調です。そして、その奥の区画にはテーブル席とソファ席がありました。ソファ席は食事しづらいんですよね。もっぱらテーブル席を使っていました。ソファは食事ではなく、お喋りしたり、ゆっくりと寛ぐときは良いと思います。

チェックイン、チェックアウトの手続きもクラブラウンジ です。レセプションで立ったまま手続きするのではなく、ソファに座ってドリンクを飲みながらです。このような待遇は初めてで、お金を払っただけのことはあると少しだけ思いました。

■クラブラウンジ からの眺め

クラブラウンジ は建物の端にあるため、ビーチサイドとオーシャンサイドの両方の景色が楽しめました。今回は厚い雲に阻まれて見られませんでしたが、万座毛の方角に沈む夕陽を見ることもできます。

■朝食ブッフェ台 07:00 – 11:00

自由に食べられるブッフェ台に並んでいる食事から。たぶん、意図しているのだと思いますが、とてもカラフルです! 甘いパンは豊富に並んでいました。これ全種類を食べるには何泊もしないと無理ですね。

料理系もありました。ハム、サラダ、チーズ、フルーツ、ヨーグルト、小瓶のジュース。

小瓶の紅芋ジャムとシークワーサージャム。蜂の巣そのままから垂れている蜂蜜。

紅芋ジャムは美味しかった、紅芋パンに塗ってひと瓶を一回で食べてしまいました。ジャムという名前ですが、紅芋あんこです。沖縄のアナナスフーズという会社の製品で、通販サイトをあちこち探していますが、どこも品切れのためまだ買えていません。

朝食のメイン料理 07:00-11:00

席で注文するメイン料理です。沖縄長寿弁当、エッグベネディクト、オムレツ、豆腐ステーキ。

オムレツは中にいれる具、付け合せを指定できます。豆腐ステーキはプレートの内容はセットされたものですが、お粥と味噌汁を付けてもらいました。希望を伝えると細かく対応してくれます。

■アフタヌーンティー 14:00-16:00

初日のみの利用でした。2日目はサブマリンJr.で船酔いしてしまい、利用できませんでした。

プレートには小さなお菓子やサンドイッチが並べられ、とても綺麗ですし思いのほか量もありました。

そして、朝食、アフタヌーンティー、カクテルタイムのいずれでもない時間は、自由に飲み物をもらうことができます。2日目は暑かったので、ペリエとオレンジジュースをもらいました。

■カクテルタイム 17:30-19:30

カクテルタイムはお酒も飲める時間帯です。お任せの前菜プレートが出てきて、ドリンクは自由に注文できます。ラウンジの利用人数にもよるようですが、前菜はお代わりできます。また、シャンパン(モエ・エ・シャンドン)が飲み放題というのは驚きました。コーラル・ブルーは泡盛ベースの青いカクテルで甘くて飲みやすかったです。

別料金で追加注文した料理。ピザマルゲリータ、フィッシュ&チップス、ゴーヤちゃんぷるー。いずれも強烈な個性を主張するというより、飲み物に合わせやすく食べやすいものでした。あまりにも個性が強烈だと他の料理と喧嘩してしまうことがあります。でも、どれも他の料理と喧嘩することなく、かといって存在しないような薄味ということでもありません。どれを食べても、どういう順番で食べても美味しかったです。全体としてまとまるような上手な味付けになっていました。

■ドレスコード

クラブラウンジ にはドレスコードがあり、カジュアルスタンダードが指定されていました。そして、バスローブ、スリッパはNGとの注意書きもありました。

カジュアルスタンダードがどのような服装を指すのかさっぱり分かりませんが、「電車に乗ってピザレストランに行く」くらいのことを想定した、次の2パターンを日替わりで着用しました。襟付きシャツは以前のニューヨーク出張時にカジュアル・フライデーがあり、その際に最低限のルールとして襟付きシャツが指定されていたのでそれ以来、カジュアル指定であっても着用するように気をつけています。
・襟付きシャツ、ジーンズ、スポーツシューズ
・襟付きシャツ、綿パンツ、紐付き革靴

外国からのお客さんで「Tシャツ、七分パンツ、ビーチサンダル」の方もいましたから、あまり気にせずに、もしかしたら外出できる服装であれば何でも良かったかのかもしれません。あ〜、でも、あのお客さんはアメリカ系の方だったのかもしれません。プーケットのパトンビーチでも、ニューヨーク5th Ave.のティファニー本店でも、同じ格好の欧米系白人をたくさん見かけました。アメリカでは「Tシャツ+七分パンツ」がカジュアルの範疇に入っているような気がします。

■ランドリー 1階

ビーチリゾートということもあり、ホテル内にランドリーがありました。1階のレストラン雲海の横にあります。ただ、この通路は入り口に「Spa & Wellness」と書いてあり、スパやマッサージのサービスルームに行く通路です。レセプションで教えてもらうまで、この通路の奥にランドリーがあると気がつきませんでした。

ドラム式洗濯機が10台くらい並んでいます。洗濯&乾燥までやってくれます。洗濯機とは別に乾燥機が設置されているホテルはこれまでも経験していますが、その場合は乾燥機に移すのは自分でやらないといけないんですよね。ドラム式なら放っておけば全部やってくれるので楽です。

3kgコースで洗濯&乾燥して約2時間。朝早くに投入して、朝食後には回収できました。しかも、この洗濯機のいいところは、4桁の暗証番号でドアをロックできるんです。見知らぬ人に覗かれたり、持ち去られたり、余計なものを投入されたり、そういうことを防ぐことができます。洗濯1回で800円は安くはないですが、時間と安心の付加価値がありました。

■客室

1983年開業から40年近く経っているため、設備的な古さは否めません。バスルームの壁がガラス張りだったり、手洗いが無かったりと不思議な作りもあります。でも、ティファニー・ブルーのような色を差し色のように使っているのは良かったですね。ティファニーは好きなので、この部屋の雰囲気も気に入りました。

ひとつだけ残念だったのは、アメニティのパジャマが生乾きのような変な臭いがしたことです。ラウンジ にクレームを入れたらすぐに交換してくれましたし、新しいパジャマは直前にさらに乾燥機をかけたようで温かくふわふわな状態でしたから、結果として全く問題はありません。

客室で良かったことはもうひとつあります。それは、アメニティのシャンプーやソープがアグラリア(https://www.agrariahome.com)という米国ブランドだったことです。Lemon Vervenaの香りがとても良く、これまで出会ったアメニティの中で一番気に入りました。

アグラリアの概要ページにホテルアメニティの写真が掲載されていました。そうそう、これですね。このアメニティは良かったですよ、本当に。

■スタッフの接客品質

東京から電話で問い合わせた時、予約係の音声が小さく聞きづらくなっていました。これは電話機材の問題のようです。

また、スタッフの接客品質にバラツキがあるのは少し気になりました。滑舌、笑顔、敬語、それらを考えると3つのホテルが同居しているように感じました。クラブラウンジ のリーダー格と思われる方は、それはもう素晴らしい接客で、専任になってずっと面倒をみていただきたい程です。そして、少しフランクに接していただけるスタッフも素晴らしく、特に食事の時間は、会話も含めて楽しく過ごさせてもらいました。ただ、コロナ対策でマスクをしているということはあるのでしょうが、声が小さく笑顔が見られない方が散見され、そこは少し残念でしたね。

■宿泊予約はどこのWebサイトから?

今回はIHG Webサイトを使ってインターネットから予約しましたが、Officialな予約方法が3つあります。
IHG Webサイト & スマートフォンアプリ
ホテル公式Webサイト
全日空 Webに掲載の電話番号

全日空Web掲載の番号に電話して予約すると、朝食が無料になるそうです。IHG Webサイトからだと、クラブラウンジのプランでも朝食は有料オプションでした。単純に比較できるプランが分からず、どっちがお得なのか分かりませんでした。また、ホテル公式Webサイトからも予約できるのですが、IHGメンバーへの誘導が必ず表示されています。ホテル公式はIHG寄り!? なのでしょうか。

でも、連絡先の電話番号は、全Webサイトが同じ番号でした。電話を受ける予約係の方が、どうやって切り分けしているのか不思議です。

そして、IHGとANAの関係がよく分かりませんでしたが、(1) IHGがフランチャイズ元、(2) ANAが暖簾を借りてホテル運営、というような関係なのではないか? というところまでで、もう調べるのを止めました。

色々と比較検討した結果、最終的に面倒くさくなって、IHG Webサイトで予約しました。ビジネスホテル系でよくある「ホテル公式サイトからの予約が一番安い」ことを謳っていれば分かりやすいのですけれど。でも、リゾートホテルですから、あまり「安い」を強調されると興ざめしてしまうのも事実です。5千円や1万円の差があるなら真剣に検討しますが、ぱっと見の比較で千円も違いがなかったので、宿泊料の違いよりも予約が取れたことが一番嬉しかったですね。

■レストランなどの休業・営業再開

宿泊を検討していた2月に、何度かホテルに電話してレストランなどの営業状況を確認していました。2月28日まで沖縄県発出の緊急事態が宣言されていて、それが解除されるまではレストランを開くのは難しいとのお話しでした。実際、ANA万座ビーチのWebサイトにも「クラブラウンジ のみ営業し、レストランとアクティビティは全て休業」とのお知らせが掲載されていました。

2月28日が近づいてきて、ホテルの案内が「3月1日以降はクラブラウンジ とアクアベルのみ営業再開」との表示になっていました。この案内を確認してから、宿泊予約をしました。全てのレストランが休みと案内されていたときは、全ての宿泊客がクラブラウンジ で食事をすると書かれていて、そうすると、クラブラウンジ が忙しくなってサービスレベル落ちてしまうし、ラウンジ が騒がしくなってしまいます。また、誰でもクラブラウンジ が使えるなら、高い宿泊料を支払う意味が無くなってしまいます。そういうこともあって、少なくともアクアベルだけでも営業再開となって良かったと思います。

2月28日、沖縄県の緊急事態宣言は予定通り解除されました。しかし、不思議なことに3月になってからANA万座ビーチのWebサイトには「3月13日以降、レストランなど徐々に営業再開(詳細は問合せ)」というような予定に変わっていました。

3月13日の意味が分からなかったのですが、3月10日から「おきなわ彩発見」という名称の、沖縄県民が沖縄県内を旅行するときに80%を県が負担する、ものすごい旅費補助キャンペーンが始まりました。そして、「3月21日に万座ビーチの海開きイベントがある」という情報も見つけました。

県、ホテル、旅行代理店が協調して経済を回す動きをしていたようです。

おかげでアクティビティが再開され、サブマリンJr.にも乗れました。残念ながら、レストランは土日祝のみ営業で、自分たちが宿泊した3/22(月)〜24(水)はクラブラウンジ とアクアベルのみ営業でした。ビーチ近くのサルバトーレ・クオモを夕食利用したかったので残念です。とはいうものの、やはりクラブルーム宿泊者専用としてクラブラウンジが使えるのは有り難いものでした。

■バレーパーキング

ホテル本体と駐車場が離れているため、バレーパーキングのサービスを利用しました。シャトルカーで駐車場からの送迎も利用できましたが、入り口に乗り付けられるのは楽です。スーツケースなどの大荷物があるときは尚更です。

ホテル入り口で車を停めると、スタッフが来てくれてバレー半券をくれました。そして、レセプションスタッフに引き継がれ、クラブラウンジ に案内されました。

名前をいつ名乗ったのか覚えていませんが、通常のレセプションは全く通らずにクラブラウンジ に直接案内されたので、車を停めてからほんの1〜2分の間に情報が共有されたようです。

■万座ビーチ アクティビティ

ビーチパラソルが無料で借りられたのは良かったですね。ビーチハウスの方が「ホテルご宿泊の方ですか?」としか問わないので、もしかして他のホテルに泊まっていても無料で借りることができてしまうのかも。一応、カードキーを見せましたけど。

海辺の風を受けながらパラソルの日影で休憩するのは、実は初めてです。ビーチには海外も含めて何度も行っていますが、どこも混雑している時期でした。他人のことを気にせずに休憩できる、今回は丁度そのような良い空き具合でした。

サブマリンJr.でのお魚探訪は30分の航海で3,000円。現地での支払いは不要で、料金は部屋付です。途中で魚に餌を投げられるポイントが2回あるので、餌代300円を100円玉で用意するのは必須です。今回は、船酔いしたことだけが心残りです。

■まとめ

ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートにまた宿泊したいかと問われたら、答えは「ぜひ泊まりたい!」。 そして、予算が許せばクラブラウンジが使えるプランで。

ここは、ホテルと万座ビーチで全てが完結するリゾート地です。2泊では短か過ぎました、ホテルをうまく使うことができませんでした。1週間くらい滞在してホテルスタッフと仲良くなると、もっと快適なリゾートになりそうです。ホテルに滞在するために来たくなる、そういうホテルだったと感じています。

Updated: 2021年11月4日 — 7:20 PM