今日は帰国する日です。

2泊3日という短い日程でしたが、バンコクを知ることができました。楽しい旅行は終わって、今日は日本に帰る日です。
朝早くにホテルを出ると涼しいし、機内も涼しいだろうし、日本に戻ったらそこは冬です。ということで、服装は長袖シャツの袖捲りにしています。

■07:00 スワンナプーム国際空港
タイに来る時はタイ航空でしたが、日本に帰る時は全日空便です。往復とも全日空のマイルで特典航空券で予約して、航空会社の縛り無くスターアライアンスで探したら、タイ航空と全日空の組み合わせになりました。
まずは朝ごはん。ARLの改札がある空港地下2階で、MAGIC food pointに寄り道します。

アソークのPier 21と比較すると小さいですが、専用カードにチャージして店舗で支払うシステムは同じでした。ただ、値段はPier 21の倍くらいです。それでも安いですけどね。


No.4 Crispy belly pork with egg noodle(75THB)を注文しました。量は少ないですが、マンゴースムージーも飲むためです。料理の味はパンチには欠けますが、問題ありません。



Pier 21では、食器は客が返却口に持っていくようになっていました。ここMAGIC food pointでは、食器を片付ける専門のスタッフがいました。スーツケースを持った旅行客がウロウロすると危ないので、この方が合理的で安全だと思います。

そして、忘れちゃいけないマンゴースムージー(60THB)。


■08:00 チェックイン
朝食をとって、マンゴースムージーを飲みながら出発フロアに上がって来ました。この時点で7時50分くらいです。そして飛行機の出発時間は9時25分です。
さあ、ANAカウンターでチェックインしようと思ったその時、大変なことに気がつきました。
バンコクに来る時のことはよく調べていて、到着したら地下鉄で入国審査するターミナルに移動するらしい、空港からバンコク市内に出るにはARLに乗ってマッカサン駅で降りる、そしてMRTに乗り換えて………、と空で言えるくらいになっていました。
でも帰国する時のことは全く調べていませんでした。
。。。。全日空のカウンターはどこだろう?。。。。。
大体、スワンナプーム空港のターミナルはいくつあるんだ? 今いるこのターミナルでいいんだっけ? 到着したときはサテライトターミナルで地下鉄移動だった。もし、出発もサテライトだと間に合わないかもしれない。遅くとも、あと1時間後には搭乗ゲートを通らなくてはいけないけれど、うわーっ、これ間に合うのか?
冷や汗がタラーっと流れます。呑気にマンゴースムージーを啜っている場合じゃありません!
eSIMを契約しておいて良かった! Googleで「スワンナプーム空港 全日空」と検索すると、全日空の入国・出国案内ページが見つかりました。

全日空のカウンターが見つかって、無事にチェックインできました、良かった!
しかしあれです。出発ロビーに上がって来て、金ピカの仏塔を撮影した写真には大きく「L」と書かれた発券カウンターが写ってます。全日空のカウンターも「L」なんです。慌てずに周りを見れば、目の前だったわけです。いやー、焦ったけれど結果オーライということで、保安検査と出国手続きに向かいます。

保安検査のとき日本の空港だと、ノートPCやスマートフォンはカバンに入れるなと言われましたが、ここでは全部カバンに入れるように指示されました。パスポートも搭乗券も全てカバンに入れました。ささっと盗む人がいる可能性を否定はできませんが、空港によってルールが違うのは理由があるのでしょうが面白いです。
出国手続きまで終わったのが8時10分くらい。人数は多かったですが、流れ作業でどんどんと処理されていきました。ほんの20分ほど前にはチェックインカウンターが分からずに冷や汗をかいていましたが、ここまでくれば大丈夫でしょう。
搭乗口はE9だから右に行くんですね。「Up to 13 mins」と書かれていますから13分歩く距離のようです。何よりもまずは、搭乗口の場所を確認します。

免税店が立ち並ぶ中を抜けていきます。E9って遠い…….


10分ほど歩いてやっと着きました、Eの搭乗口です。
搭乗口はとっても綺麗な造形になってます。天井も高いし、余裕がある造りです。

搭乗口も分かったし、ちょっとトイレに行っておきます。と、ここでも驚きました。便器横にゴミ箱があるということは、紙は流さずにゴミ箱に捨てるということです。国際空港でも水と一緒に流しちゃダメなんですね。これは、タイの住宅資材の制約なんでしょう。空港だけ太いパイプにして流すことはできると思いますが、そうすると専用資材になって高価になります。また、仮にそれを許容して太いパイプにして下水に紙を流しても、今度は下水処理施設がそれに対応する必要があるでしょう。一朝一夕では解決できなさそうです。
まっ、2泊3日の滞在でタイ式トイレには慣れたから、全く問題はありませんけどね。

トイレを済ませて搭乗口まで行くと、係の人が2人いるだけです。えっ、もしかして搭乗が始まってる? いやいや、まだ8時30分だからそれは無いはず。と不安を感じながら搭乗券を提示してゲートを通り、階段を降りると待っている人が大勢いました。

■09:00 搭乗開始
出発30分前から搭乗が始まりました。床が鉄のボーディングブリッジなんて珍しいと思いつつ歩くと、途中から見慣れたカーペット敷きの床に変わりました。


座席は9割以上は埋まっているようです。

ボーイング787は2018年成田発のハワイ路線で乗った、個人的には思い入れのある機体です。
海外旅行は楽しくて日本に帰るのが嫌になることもありますが、全日空の機材に乗って、葉加瀬太郎さん作曲の「Another Sky」が聞こえてくると「日本に帰れる」という安心感でホッとします。

膝はぶつからないですが、やっぱり、もう少し広いと嬉しいですね。

枕とブランケットがありました。これはとても助かります。

乗客の搭乗も終わって、さあもう出発するだろうという頃、CAのアナウンスが流れました。正確なアナウンスは忘れましたが、次のような内容です。
「預かったお荷物と、機体に搭載した数が合わないとの報告がございました。少々、お待ちください。」
そして第二報。
「お荷物を数え直すと、地上係員からの連絡がございました。」 (えぇ!? そんなことある?)
そして第三報。
「お荷物の数が一致いたしました。離陸いたします。」
20分ほどで解決したようです。それにしても「数が合わない」というアナウンスは初めて聞きました。そんなことがあるんですね。

高度が上がってきました。北向きに離陸したので、左手にバンコクの街が見えるはずですが、地上にはガスが溜まっていて霞んで全く見えません。そういえば、バンコクに来る時も霞んでいました。来た時は15時でしたから太陽の方向の加減かと思っていましたが、朝9時でも同じように見えるということは大気汚染ですね、これは。
そうそう、空港とバンコク市内を結ぶ高架鉄道ARLの車内では、欧米系の旅行客が咳をしていました。一方で東洋人は咳をしている人を見かけませんでした。大気汚染に慣れてしまっているのかもしれません。うーん、いいんだか悪いんだか。

■11:30 機内食
離陸後のドリンクサービスが終わり、少ししたら機内食がやってきました。チキンソテーを選びました。他には左上から時計回りに、パン、サラダ、クラッカー、チーズ、ソーメン、キヌアです。アルコールはもらいませんでした。そして、食後のアイスクリームも辞退しました。
3列席の窓側に座っているため、右側には2人座っています。トイレに行きづらいため、今日は水分を控えるようにしてます。
機内食のチキンは美味しかったのですが、うーん、全日空の通販で買った冷凍機内食の方が美味しかったように思います。また、サラダがやや冷凍に近い状態だったのが残念です。カトラリーが金属なのは嬉しいんですけどね。
ただ、面白いのはパンです。気圧が低いために、袋がパッツンパッツンに膨らんでいます。


■13:00 台北上空を通過
台北の上空を通過しました。成田からバンコクに向かう時は、もっと東側の太平洋上空を飛んでいたように思います。

ちょっとこの写真だと分かりづらいですが、台北の松山空港、高層ビルの台北101も見えますね。2019年に台北に行きましたが、その時に食べ忘れた小籠包を、今度こそは食べに行きたいです。

■13:30 軽食
軽食のサンドイッチが配られました。トマト、ハム、レタスの組み合わせは王道ですね。

東京に近づいて来て、富士山が見えて来ました。やっぱり、富士山が見えると「日本に帰って来た!」と感じます。

そして、三浦半島の横を飛んで、東京湾に入りました。

そうそう、横須賀の上空も通過しました。横須賀は軍港巡りで訪れたことがあります。そして、矢印のところにある小高い丘には自衛隊員の養成学校、防衛大学校がありますね。

ほどなくして羽田空港に着陸しました。

ボーディングブリッジではなく、バスで到着フロアに運んでくれるようです。走って逃げちゃう人とかがいたら、どうするのかと気になります。
ん?! ピカチュウ? ポケモンによる案内ビデオが流れていました。でも、みんな降機することに意識が向いていますから、見ている人はいないかもしれません。


あぁ、本当にバスみたいです。小型機ではないB787なのにタラップ&バスだなんて、羽田空港って本当に混雑しているんですねぇ。


飛行機たちの間を縫うように走って、到着ロビー階に入りました。

東京に、日本に帰って来ました!

そうそう、この時点でダウンジャケットを着てマフラーをしています。昨日のバンコクは、半袖ポロシャツで十分だったんですよね。飛行機で一気に移動すると季節や気候を飛び越えてしまうため、夏や冬を同時に体験できて面白いですね。

バスは、羽田空港第二ターミナルの国際線乗り場に運んでくれました。

成田空港からバンコクに移動したのは一昨日だったのに、1週間くらい経っているようにも感じます。久しぶりの海外旅行は楽しくて、最後はスワンナプーム空港で迷子になるハプニングもありましたが、それも旅の醍醐味として良い経験になりました。
自宅に戻る前に、バンコク旅行のあれこれを思い出しながら、羽田空港でちょっとだけ食べていきます。
タイのバンコクは、日本が冬の時に寒さを逃れるにはいい場所かもしれません。東京の夏は暑いだけではなく、湿度が高くて体が辛くなります。バンコクも暑かったですけれど、夏の高温多湿の東京より過ごしやすかったですね。陽が落ちると涼しくなりますし。
2泊3日は短かった。1ヶ月ほど滞在して、忙しく動くのではなく、日常生活をイメージした滞在をしてみたいですね。

