海外旅行でのクレジットカード

旅行、特に海外旅行に持って行くクレジットカードについて。(写真は2025年1月のバンコク地下鉄MRTの改札です)

クレジットカードのことを書いたことは無かったので、自分のメモ的な意味も含めて投稿します。

■VISA、JCB、MASTERの3枚持ちです

なぜ、3ブランドを持っているのかというと、用途が違うんですね。作った順に用途などをまとめます。

(1) ANAワイドゴールド VISA

全日空マイルを貯めるためのメインカードで、十数年ほど使ってます。特典航空券で国内も海外も旅行させてもらいました。今は機能の一部がスマホアプリに移行しましたが、以前はこのカードだけで全日空便ならチケット購入、空港での保安検査や搭乗手続き、ラウンジ利用、そして空港での食事や買い物、そして機内販売まで、全てが完結していました。

(2) ビックカメラSuica JCB(JR東日本)

SUICAにチャージして、貯めたJREポイントで快速グリーン券を購入してます。

最初は2010年代に、地元食品スーパーの提携JCBカードを作りました。ハワイのワイキキを走るピンクラインに、JCBカードを見せるだけで無料で乗れるという特典は良かったですね。

その食品スーパーが独自ポイントを止めて大手ポイントグループに加盟したため、スーパーの提携カードを持つ必要がなくなり、JREポイントを貯める方にシフトしました。いずれまた、ワイキキのピンクラインに乗ろうと思います。

(3) 三井住友ナンバーレス MASTER

2024年、ベトナムのホーチミンに地下鉄が開業しました。調べてみるとハノイにも地下鉄があり、そしてタッチ乗車はどちらもMASTERだけと分かりました。MASTERしか使えない場面があると知って、とりあえず作りました。2025年1月にタイのバンコクに行った時、地下鉄MRTをVISAのタッチで乗車したらとても便利で楽でした。もしベトナムの地下鉄に乗ることがあれば、できれば切符を買わずにタッチにしようと思います。それに、ナンバーレスカードは年会費が無料なので「とりあえずの予備」にもなります。

MASTERは初めてだと思います。ANA VISAと同じ三井住友だからなのかどうなのか、理由は分かりませんが会社の在籍確認なども無く、スルッと発行されました。

他にもコストコ用にアメックスを作ったこともありますが、あまり行かなくなったこともありカードもコストコも退会済みです。

■クレジットカードは2枚持っていく

雑誌の旅行記事、個人ブログなどでよく「クレジットカードは2枚持って行った方が良い」と書かれています。youtube動画でも同じ解説を見かけます。読み取りエラーや紛失などを想定しているようです。自分の体験は少し違いますが、2枚あって良かった点は同じです。

2015年にハワイのWalmartで買い物をした時、ANA VISAが使えませんでした。スワイプでもICチップでも決済出来なかったんです。ピンクラインに乗るために持って行ったJCBは問題なくスワイプで支払いできました。ワイキキのVISAラウンジで質問すると、日本で発行したカードだと使えないこともある、とのこと。アメリカ発祥のVISAがアメリカで使えない? 意味がわかりません。そういえば、JCBはアメリカのDISCOVERと提携していたはず。DISCOVERは小売出身カードのため、ウォルマートでも決済できたのでしょうか?

そんな体験をしたこともあり、それ以来「クレジットカードは必ず2枚以上、異なるブランドを持って行く」ようにしています。

ただ、1998年のプーケットからスタートした海外旅行、それよりもっと前からの国内旅行、そして普段の買い物で、日本で作ったVISAカードが使えなかったのは、ハワイのウォルマートでの1回だけです。なので、基本はANA VISAを使っています。

■カードは隠す

クレジットカードや財布などの盗まれやすいものは極力、見せないようにしています。また、手元から離さないようにもしています。そして、頭の後ろに目があるつもりで、警戒しているというオーラを放つようにしています。

日本だとやってしまいがちなのが、支払う前から財布や現金、カードを手に持って見えるようにしてしまう。また、支払いが終わった後も現金を持ったまま、または財布にしまいながら歩いてしまう。いずれも、パッとひったくられ易い状況です。

また、財布をズボンの後ろポケットに入れてしまうのも、やりがちですが盗まれやすいと思います。席を取ったり、席を離れる時にカバンを置きっぱなしにするのも日本ではやってしまいますが、外国では盗まれやすいですね。まあ、この手の話題はクレジットカードに限らずですが。

■なぜゴールドにしたのか

ANA VISAをゴールドにしたのは、旅行保険の金額が大きいということ、空港でラウンジが使えることが主な理由です。日本の空港だけとはいえ、ラウンジの広い綺麗なトイレを使えるのは有難いです。

というのは後付けの理由で、最初は「ゴールドカード」を持っていたら便利なのかなぁ? というフワフワした理由で作りました。ただ、一般カードの時には購入していたVISA会員向け情報誌が、無料で送られてくるのは嬉しかったですね。海外や国内の街が特集記事になって読み物として面白いですし、旅行したくなるワクワクした気分にもなれました。ただ、コロナ禍の時期で移動の制限があるためだと思いますが、海外の情報が載らなくなり、またワイドゴールドだと有料購読に変わってしまったため、今は購読をやめています。

そうだ思い出しました。ANAカードの場合、カードポイントをマイルに交換できるのが選択した理由のひとつでした。ワイドゴールドだと交換手数料は年会費に含めて支払い済みなので、自分のタイミングで年に何度かマイルに交換してます。

ANA VISAの年会費を比較すると
一般カード   2,200円
ワイドカード  7,975円 (+5,775)
ワイドゴールド 15,400円 (+7,425)

ワイドカードはマイル貯金を加速するために +5,775円の追加年会費を払い、ワイドゴールドはさらにゴールドカードの特典のために +7,425円の年会費が必要です。なので、見方を変えるとマイル加速分を引いた「15,400 – 5,775 = 9,625円」がゴールドカードとしての年会費になるかと思うので、割安なのかなぁと思います。

空港ラウンジといえば、プライオリティ・パスというものもあるようです。そのサービスを使って国内外の空港ラウンジを利用したり、空港内レストランでお金を払うことなく食事している動画を見ますが、そのラウンジ利用が楽しそうじゃないんですよ。「元をとるために利用しなくちゃ!食べなくちゃ!」という忙しさしか伝わってこなくて、良いイメージがありません。本当は良いサービスなのでしょうが。

(2023年1月28日 羽田空港第二ターミナル 南カードラウンジ)

■ポイントをマイルにする

カード利用で貯まるポイントをANAマイルに交換しています。マイル残高を見ながらカードポイントをマイルに変えて、「よし、これで◯◯に行ける」と思うと、旅行の楽しみが増えます。

クレジットカードはお金を使った感覚が薄く、使いすぎが怖くて、現金決済が良いと考えていました。その頃は年間のカード利用額が10〜20万円程度だったと思います。その後にマイルを貯めるという目標が出来て、あらゆる支払いをANA VISAに結びつけるようにしました。銀行口座引き落としや現金支払いしかできないもの以外は全て、カード払いにしてます。スマートフォンを使ったQR決済、電子マネー決済もクレジットカードに結びつけました。2024年7月に日本円の紙幣が新デザインになりましたが、新デザインの1万円札を手にしたのは2025年になってからです。それくらいカード払いに振り向けてます。

そして、年間決済額が100万円を超えるようになった辺りから、マイルが貯まりやすくなったと感じます。おかげで先日は、タイのバンコクへ特典航空券で行くことが出来ました。

■為替レート

日本円を現地通貨に替えるのが定番で、ずっとそうしていました。ただある日、ふと気がつきました。カード払いしてもレートは悪くないんです。支払う時点では為替レートが分からないし、市中ではなくてカード会社が設定するレートで請求がきます。そういった不安はありました。ただ、請求内容を確認してみると、現金を扱う面倒が無くなることを考慮したら充分に納得できるレートでした。大した差ではなくて、これだったらむしろ、カードで払います。

最近の現金の交換レート、クレジットカードでの支払いレートは下表のようになっていました。

日付旅行先通貨現金レートカード払いレート
2025年1月バンコクバーツ4.63円 / THB4.77円 / THB
2019年12月台北新台幣3.74円 / NTD3.70円 / NTD
2018年1月ハワイ米ドル112円 / USD112.5円 / USD
2015年5月ハワイ米ドル123円 / USD124〜126円 / USD

2009年以降のクレジットカード請求明細をPDFで保管しています。当初の予定は、集計して無駄を見つけるための保管でした。それが今回は、過去の為替レートを調べるのにとても役立ちました。

■キャッシング枠

クレジットカードはショッピング利用に限定していたため、国内・海外ともにキャッシング枠をゼロ円にしていましたが、最近ですが少し枠を設定してもらいました。

日本国内だと銀行やゆうちょですぐに現金を引き出しできるため、キャッシング枠を使う機会がありませんでした。

海外の場合は、これまで現地通貨を入手する手段として、日本円を持ち込んで両替していました。数日の旅行で、そのやり方で困ったことはありません。ただ、持ち込んだ日本円が上限になります。そして、多額の現金を持っているのは危険でもあります。海外で現金を入手する方法として、クレジットカードでキャッシングするのも良いのではないかと思っています。利息が年18%程度ですけれど、借りたタイミングにもよりますが、銀行口座からの引き落としまで長くても2ヶ月ですよね。ということは2〜3%を追加して返済すれば良いわけです。10万円借りたとしても利息は2〜3千円です。便利さや安全と引き換えだと考えれば安いと思います。

■使用制限 (セキュリティー)

日本から外国のホテルにインターネットで支払いをする時、決済できないことが何度かありました。また、外国の航空会社のチケットをインターネットで購入する時も、カード情報が正しくない!?という理由で、決済できませんでした。

カード会社に本人利用であることを通知すれば決済できるので、結果として問題ないといえば無いのですが、少し手間がかかります。犯罪防止のためにカード会社が監視してくれているから、有難いと言えばありがたいですけれど。ただ、現地で対面で支払う時はそんなことは一回もありません。2025年1月にバンコクに行った時は、食品スーパーのレジで決済に一瞬の間が発生したこともありましたが、気が付いたのはそれくらいですね。

■余談ですが、

旅行には関係ないですけれど、住宅ローン利用を考えられている方は、クレジットカードを整理した方がよいです。「利用上限額=借金可能額」であるため、仮に上限100万を10枚持っていると「住宅ローン以外で1千万円の借金を作る可能性がある人」となって、ローン審査が厳しくなります。

実際に住宅ローンの借り換えを検討した時、自分でも忘れていたわずか30万円枠のクレジットカードを指摘され、審査を通りやすくするために退会することになりました。

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なんだか取り留めもない内容になってしまいましたが、クレジットカードの利用はまあ、そんな感じです。

Updated: 2025年7月6日 — 3:11 PM